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ムーミン谷の彗星読書会

こんにちは。早いものでもう7月、2019年も半分が過ぎてしまいましたね。信じられません。
さて蒸し暑い日が続く7月ですが、まだ今より涼しかったころ:6月21日に「ムーミン谷の彗星」で読書会をしました。
(2週間も遅くなってしまってごめんなさい)

とある谷に住んでいる小動物たちのもとへ彗星が落ちてくる!という話なのですが、登場人物たちぜんぜん緊張感がありません。みんなクレイジーで行動がわけわかんないという意見がちらほら。そんな彼らですが憎めなくてむしろかわいいです。そのかわいさを際立たせてくれるのが著者ヤンソンさん直筆の挿絵たち。伸びをするムーミンの挿絵は必見。「口そこだったの!」という衝撃がありました。

描写に関する意見もありました。「川を下って山に入っている??」とか「彗星が落ちてくるときにアルバムを見ているムーミンママが自分の母に通じる」などなど。

作品の背景について考えてくれた人もいました。みんな漂流民感があるのは、ムーミンが出版された第二次世界大戦後の混乱を表しているのでは?とのことです。また、ムーミンシリーズでは洪水の描写が多いらしいとも聞きました。なぜなんでしょう?作品の背景や作家に思いをはせてみるのも面白いですよね。


クレイジーな小動物たちのおかげでとても楽しい読書会になりました。また是非他のムーミンシリーズでも読書会をしたいです。

(絵森四季)




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[ 2019/07/05 11:55 ] 読書会 | TB(0) | CM(0)

銀河鉄道の夜 読書会

こんにちは。更新が滞り気味で申し訳ありません。
令和のお祭りさわぎから始まったもう5月も終わりですね。いよいよ夏の気配が近づいてきました。

昨日、5月30日に宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の読書会を行いました。会員の提案により夏らしく皆でそうめんを食べてから開始です。山盛りのそうめんも口が9つあるとあっという間に無くなりました。
さて、読書会『銀河鉄道の夜』。この作品は白くたなびくそうめん…ではなく天の川の話から始まります。タイトルはもちろん、ひとつひとつの表現が非常に美しいという感想が出ましたが、農学校教員であった賢治らしく元素や鉱物の名がよく用いられるのも独特で印象的です。人気があったのは『けれどもあやしいその銀河の水は、水素よりももっとすきとほってゐたのです』というフレーズでした。 

ことばのテンポの良さ、寒色やほの白い色で表される純度の高い世界観…と魅力的な作品ですが、やはり皆が行き当たったのはこの作品の解釈の難しさでした。『銀河鉄道の夜』には謎めいた部分がたくさんあります。
この登場人物たちはなぜ銀河鉄道に乗れたのか、なぜジョバンニだけが「どこまででも行ける」切符を持っていたのか。
それを考えるとき浮かび上がってくる、自己犠牲という考え。果たしてそれは美しいことなのか。また賢治自身が考えていたという「本当の幸い、みんなの幸い」とは実際にどういったものだったのか。賢治の思想的背景や別作品での言葉を紹介してくれる会員もおり、それぞれの意見を話し、様々なことを考えさせられる時間となりました。
また、驚いたのは『銀河鉄道の夜』には結末が2つあったということです。読書会の最中に会員同士で持っている本の結末が違うことが発覚し、驚きの声が上がりました。実は、カムパネルラが川で行方不明になるという、最も知られている結末は本作品の第4次稿であり、第一次稿から第三次稿までには「ブルカニロ博士」が登場します。彼はジョバンニの銀河鉄道の旅は博士の実験によるものであったことを語り、これからの生き方を説くのですが、これでは説教くさくなりすぎてしまっているという感想も出ました。

執筆されてから長い時を経た今でも多くの読者がおり、児童文学としても広く親しまれている『銀河鉄道の夜』ですが、ここまで議論を呼ぶ作品であったことに、衝撃を受けました。個人的には世界観の純粋な面白さや美しさにだけ浸っていたい気もしましたが、感想の深みは確かに増しました。
宮沢賢治は『雨ニモマケズ』のような教訓めいた詩から、童話の『注文の多い料理店』、『雪渡り』まで、様々な作品を残しています。読み比べてみるのも面白いかもしれませんね。

(待田灯子)

[ 2019/05/31 12:56 ] 読書会 | TB(0) | CM(0)

鏡の国のアリス 読書会

こんにちは。
桜のつぼみもほころび始め、すっかり春めいてきましたね。思ったより寒いのが玉に瑕ですがお花見が楽しみです。


さて、かみふうせんでは3月30日に2018年度最後となる読書会を行いました。
課題本は「鏡の国のアリス」でした。
今回は角川文庫、新潮文庫、フォア文庫と三者三様に別々の訳者の本がそろって面白い読書会になりました。
参加者からの感想としては
・訳がそれぞれに工夫して韻をふんでいて比べてみて面白かった。例えば最後の詩が頭文字だけつなげて読むと意味があらわれる。(フォア文庫以外)
・初めの詩「子供部屋」(フォア文庫版はタイトル有)良い、背景を知って読むと更に。新潮文庫の方は、くらさ、悲しさが強調された訳か。
・チェスという舞台が与えられてる分、『不思議の国のアリス』よりも話の筋道がある。話の切り替わりが夢っぽい。
・「もういなくなってしまった(=大人になってしまった)」アリスについて書いているのか。ナイトはキャロルの分身?
・幼いころ、鏡に魅力を感じていたことを思い出した。
などがありました。

持ち寄った翻訳の読みくらべという面白い読書会になりました。いつか原文も読んでみたいなと思います。

2018年度の活動はこれで終了です。元号も代わるところですし、気持ちもあらたにゆるゆると活動していきたいと思います。今年度もよろしくお願いします。

[ 2019/04/03 14:27 ] 読書会 | TB(0) | CM(0)

2017年・2018年度読書会について

こんにちは。
厳しかった京都の冬も終わりに近づき、春の予感に心躍る今日この頃です。
先日、菜の花をゆでたのですが、春の野菜はほろにがいのに甘さを感じますね。
うららかな野原を思わせる草の匂いがして、蝶々がひらひらと舞っているような夢想に誘われます。

今回は、長らく更新が滞っておりました読書会の記録についてお知らせいたします。
かなりの冊数に上りますので、書名、作者名の紹介にとどめさせていただきます。

2017年度
『カチカチ山』 太宰治
『星の王子さま』 サン・テグジュペリ
『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治
『精霊の守り人』 上橋菜穂子
『ユタと不思議ななかまたち』 三浦哲郎
『魔女の宅急便』 角野栄子
『おしいれのぼうけん』 ふるたたるひ たばたせいいち
『こんとあき』 林明子 
『クローディアの秘密』 E.L.カニグズバーグ
『モモ』 ミヒャエル・エンデ

2018年度
『ボッコちゃん』 星新一
『魔女の宅急便4 キキの恋』 角野栄子
『愛するということ』 エーリッヒ・フロム
『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
『茨木のり子詩集』 茨木のり子
『女生徒』 太宰治
『瓶詰地獄』 夢野久作

以上が、かみふうせんの読書会において扱った作品です。
ここで紹介した以外にも、自主的に読書会が開かれていたようです。
読んでみたい本があれば、一緒に読んで、感想を語り合うことができる環境です。
今年も、本好きの方をお待ちしております。

2019年度は、一冊ごとに、読書会で交わされた意見なども紹介して行こうと思います。
次年度もかみふうせんをよろしくおねがいいたします。

(かみふうせん・しらあえ)
[ 2019/03/01 17:17 ] 読書会 | TB(0) | CM(0)

2018年度のNF出展について

こんにちは。
11月祭の季節が近づいてきましたね。
京大児童文学研究会かみふうせんは、今年も11月祭に出展いたします!
企画名は「絵本の森」です。

正会誌「かみふうせん32号」の発行や、毎年恒例の古本市・本展示に加え、手づくりしおりやブックカバーの販売を行います。
読み聞かせも行う予定です。
おとなも子どもも楽しんでもらえるような空間にしようと、メンバー一同張り切っております。
ワイワイおまつり騒ぎに疲れたら、ぜひ癒されに来て下さい(*^^*)

吉田南構内の共同研究館北棟2階、レストスペース東側にてお待ちしております!

(笹野)


[ 2018/10/20 14:31 ] 11月祭 | TB(0) | CM(0)